縄と棒、繋がりと孤独
こんにちは、二人目です!
突然ですが…
11月8日にデスストランディングというゲームが発売になりました。
これがめちゃくちゃ面白い!いつ止めたらいいのか分からなくなるレベルです。
今日はこの、デスストランディングを解剖し、魅力をお伝えできればと思います!
そもそもどんな話?
舞台となるのは、デスストランディングという現象により人々や都市が分断された近未来のアメリカです。
主人公である運び屋サム・ポーター・ブリッジズは、街から街に荷物を運ぶことで、人と人、そして過去と未来を繋げていく。というお話です。
…
……
………うん?
これだけでは何も伝わらないので、説明していきます!!
ストランドゲーム
3年前、デスストランディングのトレイラーが公開された際、安部公房の「なわ」という短編小説を題材にこう語っています。
「棒は人間が自分と悪いものの間に距離を置くために生み出した最初の道具だと安部公房は書いています。自分を守るためにです。そして二番目に生まれた道具は縄だと彼は書いています。縄は自分にとって大事なものを守るための道具です」
本作は「棒で誰かを叩いたり、遠ざけることをメインとするオンラインゲームが主流の現代に、縄の使い方を工夫してコミュニケーションを取るゲーム」であると言えます。
(このような趣旨の発言を監督がされていたと記憶しています。)
デスストランディングでは以下のように「繋がり」を結んでいきます。
本作は、オープンワールドのフィールドを主人公サムが孤独に配達して周ります。
しかし、ゲームはオンラインで繋がっています。
そのため、世界中でプレイしている他のプレイヤーの建造物を利用できたり、自分の足跡を他の誰かが参考にしてゲームを進めることが可能になるのです。
この時、互いに「いいね!」を送り合うことができ、プレイヤーごとの孤独を肯定し合うことができます。
こうして他者と間接的に繋がることで、誰かを思いやる心がうまれ、孤独を感じている者同士が繋がる。
これがこのゲームのストランドシステムです。
小島秀夫監督最新作
デスストランディングは、メタルギアシリーズでお馴染みの小島秀夫監督の最新作となります。
また、小島監督が自身のゲームスタジオを立ち上げて初めて発売するゲームでもあり、世界中のゲームファン待望の作品です。
監督はゲームの面白さを、
映画とか小説って誰かが作った世界を除いているじゃないですか。
こっちの世界に自分はいるんで安全なんですけど。
でも、ゲームは除いていると思ってたらこっちの世界にも浸食している。
と表現しています。
この発言の通り、監督の作るゲームは画面の中だけの出来事では済まず、こちらの世界になんらかの影響を及ぼす仕掛けがなされています。(ex.メタルギア、ボクらの太陽、スナッチャー、etc...)
前述の通り、デスストランディングは全体を通して、プレイヤーとゲーム、プレイヤーと世界中の人間とのつながりを意識させる作りになっています。
孤独と繋がり
また、監督のゲームをプレイしていると感じるのが「孤独感」です。
メタルギアシリーズの主人公であるスネークは、単身で過酷なミッションをこなしていきます。
無線でのサポートはあるものの、常に孤独といっても過言ではありません。
本作の主人公のサムも、遠く離れた都市と都市をたった1人で移動し、物と繋がりを運んで行きます。
孤独な主人公(それに没入するプレイヤー)がストランドシステムを通して繋がり互いの孤独を肯定し合う。
それにより、自身の孤独を許し世界中のプレイヤーが少しずつ楽になる。
デスストランディングはそんなゲームだといえます。
キャストが豪華すぎる
このゲーム、キャストが非常に豪華です。
トロイ・ベイカー!
レア・セドゥ!
リンゼイ・ワグナー!
ギル・レモ・デルトロ!!?
他にも夢のようなキャストが本作には登場します!
彼ら、彼女らがキャラクターとして動くだけでも、このゲーム買いだと思います。
俳優陣に日本語版の声を当てるのは、メタルギアでお馴染みのベテラン声優陣となっており、クオリティは保証されているに等しいです。
最後に
いかがでしょうか?
少しでもデスストランディングの魅力が伝わっていたら幸いです。
互いの孤独に寛容になることが難しい現代に、互いの孤独を肯定し合う。
そんな体験をこのゲームは与えてくれます。
互いを肯定し合いながら、配達を終えた瞬間の喜びと達成感は何物にも代えがたいです…!
お時間のある方、そうでない方にも万人に向けてオススメのゲームです!
それではまた次回、よろしくお願いします🙇🏻♂️
そういえば、まだ牡蠣食べてないなぁ…。